JUMP担が実写弱虫ペダル観てきたよ(ネタバレ)

 見かけた評判は概ね良くて前情報としては永瀬廉声帯にダイキ山下飼ってるんか?だけで行きました。私は原作を1年目インハイ、2年目インハイ2日目くらいまで読み、舞台版を箱学新世代〜キングダムまで観た、中途半端だと自分で思っているファンです。いや中途半端すぎて舞台もドラマも観たいし漫画も最新刊までは読みたいんだよなあ、ペースも量も早くて多い。こういう時の電子化なんだろうなあ。ドラマ、ネトフリにあるだと!?

 


<面白かったところ>

・展開の端折りかた

 知らなかったけどちょうど真ん中くらいから内容魔改造。(これはあえての言葉選び)合宿は校内の練習内容だったはずのペア練習になってるし、県予選はインハイになっている。結構用語説明もないけどサラーッと進む。幹が割と担ってるけどそれでも永瀬担はポカンもありそう。メインとなる6人と幹以外のキャラクターをバッサリ切ってメインの人たちに背負わせたのも良かった。井上のみずきくんがモブレベルだったのには笑ってしまった、ちょっと聞きたかったよね「経験者だからね」!

・(私が捉えていた)キャラクター性の保持

 例えば小野田くんは暗いオタクなんだけど物事や人に対して真っ直ぐ向き合う人。卑屈すぎず信頼した人からの評価は受け入れてみよう、みたいな段階が1年生のインハイ前の印象なので、それがそのまま大切にされている。アニ研を勝負でかけて、負けたからといって負の感情はなく、新しく自分を試したいってことを見つけられたところが新入生の爽やかさもあってとても良かった。その時の景色も風景もとっても綺麗で画面輝いている。あとは鳴子くんの底無しに明るいキャラと見せかけといて1年生レースで負けて海でキレてるとことか。今泉くんのスカしてるけど人付き合いが不器用なところとか。(全て主観です太字)その信号機トリオの関係性とか、先輩たちとの距離感とか、そこをとても大切に作っていると感じたのでしっくりきたなあ。端折ってるのに、関係の深まりかたが急だと思わなかったのもすごいことだよね。

・(私が)がよくある(と思う)実写あちゃーが少ない

 と、いうかストーリー改変、キャラ変更以外は気にならなかった。例えばヒロインが誇張されて嫌味になってしまうとか、軸となる事柄が嘘くさいとか。1000年のアイドル、いつもちょっと嘘くさいところあるよなって思ってたけどそれがチャリオタクとマッチしたように感じた。

 


<少し気になったところ>

・細かい風景

 全編千葉ロケが良かったなあ……いや絶対に無理なのは承知の上で。千葉の外房内房銚子を使ってるのはわかった。けど、山岳コースで明らかに低木が増えたり向こうに連なる山が見えて、ぜってぇ千葉の山(≒丘)じゃねーだろ!?ってエンドロールのロケ地、目を皿にして見た。覚えられなかったが浜松とか三重とかあった。そらそうだわな。それの違和感が気になったのは本当にイチャモンレベルだから大体の人は気にはならないよね。今Twitter見たら峰ヶ山1058mだった。千葉県の最高峰は愛宕山408mなので到底無理。原作は秋葉原からの距離と、総北って名前からなんとなくこの辺って特定されてるけど別にモデルってほど地形も一致していないので……ってか原作は1206m?らしい……この違和感は本当に個人差があります、むしろ原作の訳わからん地形の再現だからいい意味でロケハン成功してるんですよね。むしろいいところな気がしてきた、山以外はほとんど千葉じゃん?九十九里有料道路とか一宮の看板とかぼかしてもわかって笑っちゃったしな!

・キャラがいなくなっている

 これはね、展開の都合とか、リアルに寄せているからそれは切り落とすよねって思ったけど、それでもちょっぴりさみしかったなってくらい。Q.「手嶋さんがハシカンになってるんでしょ?」A.そうです。あと兄が父になったり監督いなかったりオリジナルキャラがいたり。けどそれがリアルに寄せた結果なのもわかるし、違和感もないし、良かったと思う。

 


<素晴らしいところ>

・永瀬廉さんがすごすぎる

 びっくりしたー!れんれんって勝手に昔のやまぴーとか勝利くんみたいなイメージ(?)だったからこんなに芝居がうまくてポテンシャル高い人だと思わなかった!すごい!本当に関西人なんだよね?いや知ってますわこないだプロレスラーが飛び出てきてめちゃくちゃびびってたわ可愛かったな。高音がとてもダイキングボーイで自分の耳疑っちゃった。あれ、小野田くんいる?いやいるんだったわって。歯が真っ白で綺麗なこと以外、もっさりして弱弱な感じとか、レースの後に少しだけ自信もったとことか。キャラクターをしっかり知ってくれたんだなって感じた。これは嬉しかったな。あと対談YouTube見たらなおのことれんれんがめちゃくちゃ具体的に考えていて言語化できていてそこも驚いた。

・ロードレースの疾走感

 生々しい!スタントなかったのかな?情報ないんでわからないんですが、とにかくそれぞれの特徴的なペダリングやダンシングが散りばめられていてわあああってこれこれ!ってニコニコしちゃったな。ハラハラすることもたくさんあったけど、それだけ真剣にアクションしていることがわかったから、その臨場感とか、手に汗握るのは映画ならではで良かったです。久しぶりに祈りのポーズしながら画面見た。カメラワークもドキドキ感を煽ってくる感じで、盛り上がった!!

・美しい画

 どの画面もめちゃくちゃ綺麗!!!!!とっても綺麗。桜も山も海も空も自然を綺麗に映していて、それだけでときめきました。綺麗な風景、それだけで目が温まる。特に空の色はどれもとっても綺麗で、、、すごい、、、あれは静止画も欲しい。そういや途中で野焼きみたいなのあったの、とても気になったんだがあれはなんだったんだ?

 そしてキャラデザがいい!メガネとパッツンはなくさない、オタクらしさを嫌味なく表現。奇抜なキャラの髪色は現実味あるレベルまで落とす。けどシルエットでわかる、というかパッと見て誰なのかわかりやすくしてある。実写になってこんなに残念じゃないのすごいよなー、とてもしっくりくる見た目改変だった。悲惨なものもたくさんある中でこんなに綺麗になったのはやっぱりすごいよ。

 


 既に舞台でもドラマでも実写化されていた作品をあえて映画化するって、なんでなのかなって、どうして今なのかなって色々思ったけど、酷暑の中爽やかな気持ちになる青春映画でよかったです!映画館ガラガラで心配になるくらい密回避できるし遠出(?)しなくても楽しめる娯楽!あー行ってよかった。やっぱ前後左右誰もいないことが保証されてるってところ、感染対策以上に安心感があってよかった。

 


 Key  of heart、いい曲だな〜〜〜〜!!!!